化粧品をOEMメーカーに依頼して製造しようと思うけど、具体的にどのように進めれば良いか迷っている方も多いでしょう。化粧品をOEMメーカーに依頼する際は、契約から始まり、打ち合わせや発注など、業務が多岐にわたります。そこで本記事では、化粧品をOEMメーカーに依頼する際の流れをステップごとに解説していきます。OEMメーカーを選ぶ際のポイントもまとめていくので、ぜひ参考にしてください。
INDEX
美容製品のOEM生産を外部業者に委託する際、契約締結から発注完了までの一般的な流れは以下の通りです。
それぞれのステップを詳しく解説します。
多くの美容製品OEMメーカーは、製品製造の委託に関する無料相談サービスを提供しています。無料相談を活用することは、プロジェクトの成功を左右する重要なステップでもあります。事前に製品コンセプトのイメージをできるだけ具体化してから相談を持ちかけると、より効率的に話を進められるでしょう。
この段階で準備しておくべき情報には以下のようなものがあります。
具体的な製品機能や使用感などについて、OEMメーカーと共同で検討を重ねていきましょう。無料相談を活用し、業者がどれだけの専門知識や経験を持っているかを確認してみてください。また、市場トレンドをどれだけ把握しているか、自社が求める化粧品の実現可能性についてもアドバイスを求めてみると良いでしょう。
また、製品の予算設定や販売価格に関しても確認しておくことが重要です。価格設定は、使用する原材料の品質、包装の複雑さ、生産量などに大きく影響されるため、早い段階で概算を把握しておくことで、後々の調整をスムーズに行えます。
無料相談では、お互いが理想とする美容製品が実現可能かどうかを見極めることが目的となります。
製品の配合が決まったら、次はパッケージや容器などの資材選びに移ります。このステップは、製品の機能性だけでなく、視覚的な魅力や使いやすさを決定する重要なプロセスです。
配合に関する話し合いでは、具体的に以下の項目を確認しましょう。
また、候補となる容器を絞り込んだら、内容物と容器の相性を確認する適合性テストなどがOEMメーカーで行われます。テストでは具体的に以下のポイントが確認されます。
さらに、化粧箱や内箱、外箱、シュリンクフィルムやシールなど、梱包・輸送に必要な資材についても話し合いましょう。製品を保護する目的だけでなく、ブランドイメージの向上や環境への配慮にも影響するため、慎重に決めることが大切です。
配合や容量、容器などの仕様が全て確定した時点で、最終的な見積額が決まります。
見積もりに含まれる主な項目
全ての仕様が決定するまでは、最終的な見積もりは出されません。選択する化粧箱やシュリンクフィルム、シールの種類によってもコストが変動するため、事前に正確な価格を把握することは困難だからです。そのため、各要素が決定するごとに段階的に見積もりを確認していくことが重要です。
最終見積額に問題がなければ、正式な契約締結と発注へと進みます。
見積もりの確認時に忘れずにチェックすべき点として、今後の販促計画にも影響する製造納期や再発注時のリードタイムが挙げられます。在庫管理や販売戦略の立案に直接関わってくるため、忘れずにしっかり確認しておきましょう。
また、発注のタイミングや製品の仕様、容器の種類によっても納期は変動します。特に季節商品や限定品の場合は、市場投入のタイミングが重要になるため、納期の正確な把握と管理が不可欠です。
さらに、サポートやアフターケアについても、この段階で再確認しておくことをおすすめします。
など
上記の詳細を事前に明確にしておくことで、製品発売後のトラブルを最小限に抑えられるでしょう。
各種テストの結果や希望納期を考慮した上で、正式発注へと進みます。この段階では、以下の項目を確認してください。
OEMメーカーは、今後製品の製造や販路拡大を協力して行っていくビジネスパートナーとなります。そのため、単なる取引先としてではなく、長期的な協力関係を築くパートナーとして捉えることが重要です。
互いに良好な関係を築いてプロジェクトを推進できるよう、疑問点は逐次解消するよう心がけましょう。
また、定期的なミーティングや進捗報告の機会を設けることで、問題の早期発見と迅速な対応が可能になるのでおすすめです。
初回生産時には特に注意深く品質管理を行い、製品が期待通りの品質で生産されているか確認することが重要です。
必要に応じて、生産ラインの視察や中間検査の実施を検討するのも良いでしょう。
美容製品のOEM製造を成功させるためには、適切なメーカーの選定が極めて重要です。
具体的なポイントを以下で詳しく解説します。
美容製品は、その特徴や使用シーンによって種類豊富にカテゴリーに分類されます。例えば、パーマやカラーリングによるダメージに効果的なヘアケア製品や、薄毛対策に適した頭皮ケアシャンプーなどが挙げられます。自社が求める化粧品に強いメーカーでなければ、期待通りの商品が出来上がらない可能性が高いです。
期待通りの商品を製造してもらうためにも、以下のポイントをチェックしてみましょう。
OEMメーカーの得意分野を見極めるポイント
開発を目指す製品に関する豊富な知見と多くの実績を持つOEMメーカーであれば、理想の美容製品により近づけられるでしょう。また、業者の専門性が高ければ高いほど、製品開発の過程で有益なアドバイスを得られる可能性も高まります。
充実したサポート体制やアフターケアを備えた美容製品OEMメーカーであれば、OEM製造が初めての場合でも安心してプロジェクトを進行できます。特に、美容製品の製造・販売には、関連法規に対する正確な知識が不可欠です。
サポート体制やアフターケアの充実度を判断するポイント
広告や宣伝文句の表現に規制があったり、パッケージデザインにまで注意を払う必要があったりするなど、特に美容製品開発が初めての場合には判断が難しい内容が含まれます。例えば、「美白」や「シミ改善」などの表現には厳格な規制があり、誤った表現を使用すると法的問題に発展する可能性があります。
規則を遵守しつつ質の高い製品を市場に投入するためには、信頼できるOEMメーカーを見つけることが重要です。法規制に詳しい専門スタッフが在籍し、最新の規制動向にも敏感な業者であれば、コンプライアンスリスクを最小限に抑えつつ、効果的なマーケティング戦略を立てられるでしょう。
提供されるサポートやアフターケアの内容はメーカーによって異なるため、事前にリサーチしておくと安心です。
例えば、定期的な品質レポートの提供や、市場動向に関する情報共有、顧客分析など、付加価値の高いサービスを提供してくれるメーカーもあります。サポートが手厚いOEMメーカーも多数あるため、比較検討しながら自社のニーズに合わせたフォロー体制が整っているメーカーを選びましょう。
高品質な製品を実現するためには、OEMメーカーの技術力や配合ノウハウが目的に合っているかが重要です。単に製造能力があるだけでなく、製品の特性を理解し、それを最大限に引き出せる技術力があるかどうかが成功の鍵を握っているといっても過言ではありません。
技術力や実績を評価するポイント
事前にOEM製造を検討している製品のスペックを具体化しておくと、メーカーとの打ち合わせの際により詳細な相談が可能になります。
例えば、特定の有効成分の安定化技術や、独自のテクスチャー実現方法などです。
ウェブサイトなどで確認できない部分は、積極的に質問して疑問を解消しておくことで、安心感が得られるでしょう。
また、可能であれば工場見学や技術説明会への参加を検討するのもおすすめです。実際の製造現場や研究施設を見学することで、業者の技術力をより具体的に把握できるでしょう。
トラブルや問題が発生しないことが理想ですが、万が一の際には迅速な対応が欠かせません。OEMメーカーごとに、品質管理体制やトラブル時のサポート内容は異なるため、事前に確認しておきましょう。
品質管理体制と問題対応に関するチェックポイント
高品質な製品を安定して供給するためには、原材料の調達から製造、出荷に至るまでの全工程で厳格な品質管理が必要です。
例えば、原材料の受け入れ時には、規格書との照合や微生物検査などの実施、製造工程では定期的な品質チェックなど、多層的な品質管理体制が求められます。
また、万が一の製品トラブル時には、迅速かつ適切な対応が求められます。お客様が実際にお肌に使うものだからこそ、トラブルが起きた際は、柔軟かつ的確に対応しなければなりません。どのように問題を特定していくのか、どのように対策していくのかなど、メーカーによって対処法が異なるため、打ち合わせで話し合っておきましょう。
美容製品のOEMメーカーの中には、海外向け製品開発や販路確保をサポートするサービスを提供しているメーカーも存在します。現代のインターネット環境下では、国境を越えた商品購入もスムーズに行えるようになりました。
海外展開サポートを評価するポイント
将来的な海外進出を見据えてOEM製品を開発したいと考えている場合は、特に重要なチェックポイントです。
美容製品に使用可能な成分などは国や地域ごとに規制が異なるため、問題なく輸出できる製品に仕上げることが重要です。例えば、EUではアニマルテスティングの禁止や、特定の成分の使用制限が厳格化されています。
また、各国の表示規制に準拠したラベル作成や、現地語での製品情報提供なども、海外展開時には欠かせません。上記の要件に対応できるOEMメーカーであれば、スムーズな海外進出が可能になるでしょう。
海外向け製品開発や販路開拓、輸出実績を持つOEMメーカーであれば、海外進出に向けた具体的なアドバイスを受けられる可能性があります。
さらに、国際見本市への出展サポートや海外バイヤーとのマッチング支援など、販路開拓に直結するサービスを提供しているメーカーもあります。グローバルな事業展開を検討している方は、海外の販売実績があり、海外展開サポートが充実しているメーカーを選びましょう。
カリテスラボでは、プラセンタの化粧品や健康食品に特化したOEM製造を行っています。お客様のコンセプトにマッチした内容を考慮しながら、これまで得た知識と経験を最大限に活用し、ご希望する商品のプランを提案させていただきます。
また、試作はお客様が納得されるまで改良を繰り返し行い、本当に納得できる商品ができるまでサポートいたします。独自のプラセンタエキス抽出技術やアフターサポートにも強みを持っておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。
記事一覧へ