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化粧品を売りたいけれど
許可や免許はいる?必要な資格やスキルなどを
徹底解説!

  1. 2024.8.26

「化粧品を売りたい」

「化粧品を売るには許可や免許がいる?」

化粧品業界に参入して「化粧品を売りたい!」と考えている方もいますよね。しかし、化粧品を売るには特別な許可や免許が必要なのか、わからなくて困っている方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、化粧品を得るために必要な許認可や資格、さらにオリジナル化粧品を売るためのポイントなどを解説します。

化粧品を売りたい場合は許可や免許は必要?

まず知りたいと思っているのは「化粧品を売りたい場合は許可や免許は必要?」ということでしょう。答えは、すでに市場に流通している化粧品を販売する場合は、特別な許可や免許は必要ありません。ただし、オリジナル化粧品を製造して販売するには「化粧品製造販売業」と「化粧品製造業」2つの許可が必要です。

2つの許可については、以下で詳しく解説します。

化粧品製造販売業許可とは?

化粧品製造販売業許可とは、製造したオリジナル化粧品を市場に流通させて販売するために必要な許可です。化粧品製造販売業許可は、都道府県知事によって認可される免許のこと。すでに、ほかの企業が製造して商品化した化粧品を売る際には必要ありません。

「化粧品を売りたい」というのが「オリジナルの化粧品を作って売りたい」場合は、化粧品製造販売業の許可が必要です。

また、海外製造の化粧品を売りたい場合は、仕入れるルートや製造者かどうかによって許可や承認が必要になります。

海外製造の化粧品を売りたい場合
国内の輸入元・問屋から仕入れた場合許可や承認は不要
自社が海外から直接仕入れる場合化粧品製造販売業許可が必要
自社が海外で製造して仕入れる場合化粧品製造販売業許可と化粧品製造業許可が必要(医薬部外品の場合は国の承認も必要になる)

化粧品製造業許可とは?

「化粧品製造業許可」と「化粧品製造販売業許可」は名称が似ているため、どう違うの?と思いますよね。化粧品製造販売業は化粧品を市場に流通して販売するための許可、化粧品製造業は化粧品を製造するために必要な許可なのです。

そのため、自社で化粧品の製造から行いたい場合は、化粧品製造業の許可を都道府県知事か取得する必要があります。また、化粧品の製造を化粧品OEMメーカーに委託すれば、化粧品製造業許可を取得していなくても化粧品の製造が可能です。

化粧品製造販売業許可を取得するにはどうすればいい?

都道府県知事から化粧品製造販売業の許可を取得するには、どうすればいいのでしょうか。ここでは、許可を取得するために必要な申請要件について解説します。

薬事三役を配置する

化粧品製造販売業の許可を取得するためには、まずは人的要因を確保して薬事三役を設置しなくてはなりません。設置が必要な薬事三役は、以下の通りです。

化粧品製造販売業許可の申請に必要な薬事三役

役員名業務内容必要な資格
総括製造販売責任者化粧品の製造販売全体の責任者で、安全管理者の監督なども行う①薬剤師②大学等で薬学・科学に関する専門課程を修了している人③高校等で薬学・科学に関する専門課程を修了して医薬品・医薬部外品の品質管理・安全管理業務に3年以上従事した人④上記の①〜③と同じ程度の知識や経験があると厚生労働大臣が認めた人
品質保証責任者GQP手順書に従って化粧品の品質管理を行うなし
安全管理責任者GVP手順書に従って化粧品の安全性を確保するなし

さらに、定められた「欠格事由」に1つも該当しないことが必要になります。

GQP省令とGVP省令を満たす

化粧品製造販売業許可の取得には、以下の「GQP省令」と「GVP省令」を満たすことも必要です。

省令内容
GQP省令製造販売品質保証基準に基づき、十分な人員を確保して品質責任者を設置する。そして、品質管理業務手順書を作成して実施や記録の管理を行うこと。
GVP省令医薬品製造販売後安全管理の基準に基づき、十分な人員を確保して安全管理者を設置する。そして、安全管理業務の実施や記録の管理を行うこと。

手順書は、GVP省令の場合には必須ではありませんが、作成したほうが審査や業務を行うときにスムーズです。

化粧品製造業許可を取得するにはどうすればいい?

化粧品を製造して売りたい場合に必要な「化粧品製造業許可」も「化粧品製造販売業許可」と同様に都道府県知事の許可が必要です。化粧品製造業許可の申請に必要な要件は、以下で詳しく解説します。

化粧品製造業許可は区分によって申請が必要

化粧品製造業許可には、製造工程によって2つ区分に分けられ目的にあった区分を選んで製造所ごとに申請を行います。

製造する施設が基準を満たしている

化粧品製造業許可の申請には、製造工程の区分によって決められている施設の基準を満たしていることが必要です。施設の基準は、厚生労働省令の「薬局等構造設備規則」細かく決められています。その内容を簡単にまとめると、以下の通りです。

薬事三役と製造責任技術者を配置する

化粧品製造業許可の申請には、化粧品製造販売業許可と同じ薬事三役と「製造責任技術者」の配置が必要。その製造責任技術者になるために必要な要件や資格は、以下の通りです。

  1. 薬剤師
  2. 高校・高専・大学のいずれかで薬学または科学の専門課程を修了した人
  3. 高校・高専・大学のいずれかで薬学または科学に関する科目を修了し、医薬品・医薬部外品・化粧品の製造業で製造業務を3年以上経験した人
  4. 上記の1〜3と同等以上の知識や経験があると厚生労働大臣に認定された人

総括製造販売責任者と似ていますが、総括製造販売責任者は「製造販売業で品質管理業務や安全管理業務を3年以上経験」が必要。それに対して、製造責任技術者は「医薬品・医薬部外品・化粧品の製造業で製造業務を3年以上の経験」が必要になります。

オリジナルの化粧品を作って売りたいならOEMがおすすめ

ここまで、化粧品を売りたい場合に必要な許可や資格などについて解説してきました。化粧品を製造して販売するには、化粧品製造販売業と化粧品製造業の許可が必要。その許可を取得するためには、さまざまな人員をそろえたり設備を整えたりする必要があ、とても手間や費用がかかって大変です。

しかし、OEMメーカーに委託すれば「化粧品製造販売業」と「化粧品製造業」の許可を取得していなくても化粧品が作れます!

化粧品OEMメーカーは、基本的に化粧品製造販売業と化粧品製造業両方の許可を取得しています。そして、OEMメーカーは依頼者の要望にそった化粧品を開発して製造。出荷後の安全管理に関する手続きも任せることが可能です。

オリジナル化粧品を作って売りたい場合は、OEMメーカーに委託するのもおすすめ。

オリジナル化粧品を売りたいときのポイント5つ

ここでは、オリジナル化粧品を売りたいときのポイント5つについて解説します。このポイントは、自社でオリジナル化粧品の製造から行いたい場合も、OEMメーカーに委託する場合も同じです。ぜひ、参考にしてオリジナル化粧品作りに役立ててくださいね。

ポイント① ターゲット層とニーズを考えて決める

オリジナル化粧品を売りたいときのポイント1つ目は、ターゲット層とニーズをしっかり決めてから化粧品を作ること。現在の化粧品市場には、多くの化粧品が売られています。つまり、それだけ化粧品は種類が多いのです。そのため、化粧品を使うターゲット層やニーズをしっかり考えて作ることが大切。

「誰に使ってもらいたいのか」「どんなニーズに応えるのか」「どんな方法でニーズに応えるのか」などを考えてみましょう。

ターゲットとしていちばん考えやすいのは「化粧品を使用する年代」が挙げられます。肌や髪などの悩みは、主に年代によって変わってくるからです。たとえばターゲットが、ベタつくけれど乾燥も気になる20代なら、サラッとした使用感だけど保湿ができるアイテムにするなど。このように、ターゲット層とニーズを具体的に考えて化粧品を作るのがおすすめです。

ポイント② 化粧品に使用する美容成分を決める

オリジナル化粧品を売りたいときのポイント2つ目は、化粧品に使う美容成分を決めることです。

化粧品として使える「美容成分」は、数多くあります。使用する成分によって機能性や使用感が変わってきますし、美容成分はいわば化粧品の主役です。作りたい化粧品の機能性や使用感に合った成分を選ぶようにしましょう。

化粧品によく使用される美容成分

成分名おすすめの肌悩み
ヒアルロン酸乾燥
コラーゲンしわ・たるみ・乾燥
プラセンタシミ・くま・くすみ
セラミド乾燥
馬油乾燥
ビタミンC誘導体シミ・肌荒れ・ニキビ・しわ・たるみ
トラネキサム酸シミ・くすみ
レチノールしわ・たるみ・シミ・毛穴
ハイドロキノンシミ・くすみ
ヒト幹細胞培養液しわ・たるみ・くすみ・シミ・毛穴・肌荒れ
アスタキサンチンしわ・たるみ・シミ
ナイアシンアミドしわ・たるみ・シミ
アルブチンシミ・くすみ
ペプチドしわ・たるみ・保湿
グリチルリチン酸2k肌荒れ・ニキビ

ポイント③ 販売方法を決める

オリジナル化粧品を売りたいときのポイント3つ目は、販売方法を決めることです。

化粧品の販売方法には、主に「ネット通販・専門店・ドラッグストア・百貨店・美容サロン」などがあります。化粧品は、販売方法に最適なパッケージをデザインすることが大切。たとえば店頭で販売する場合は、少し目立って人の目を惹くデザインのほうが手にとってもらいやすいです。しかし通販の場合は化粧品のパッケージより、サイトやカタログなどの商品説明がしっかりしているほうが購入意欲が高まります。

そのため、販売方法を決めて販売戦略を検討してから化粧品の容器やデザインを考えるのがおすすめです。

ポイント④ 化粧品にあった容器やパッケージにする

オリジナル化粧品を売りたいときのポイント4つ目は、化粧品にあった容器やパッケージにしましょう。

化粧品は、女性や男性が自分をキレイにするために使うもの。食べ物と違い、化粧品は使わなくても生きていけます。そのため化粧品を売りたい場合は、化粧品にあった魅力的なパッケージや容器にするのがおすすめです。化粧品の中身が良いことが大前提ですが「使うとキレイになれそう!」と思ってもらえるような容器やパッケージングにしましょう。

また、容器に関してはデザインだけでなく、使いやすいものを選ぶことも大切です。

ポイント⑤ 適正な販売価格や容量にする

オリジナル化粧品を売りたいときのポイント5つ目は、化粧品の販売価格や容量を適正なもので作るのがポイントです。

化粧品の販売価格は「高級コスメ路線」でいくのか「プチプラコスメ路線」でいくのかによっても異なります。さらに、化粧品を使うターゲット層にあった価格に設定することも重要。たとえば、20代向けに作った化粧水が1万円以上したら、なかなか売れませんよね。さらに、高機能をうたっているのに低価格すぎると「本当に効果があるの?」と、不審に思われる可能性があります。そのため、販売方法やターゲット層にあった適正な販売価格にしましょう。

容量は「お試しサイズ・レギュラーサイズ・大容量サイズ」など、さまざまなサイズがあります。化粧品をはじめて作る場合は、お試しサイズやレギュラーサイズで作るのがおすすめ。大容量サイズは、実際に販売したあとの売れ行きや購入者の反応をみてから作るようにしましょう。

オリジナル化粧品を作って売りたいならカリテスラボにご相談を!

化粧品を売りたいと思った場合、どのような化粧品を売りたいかによって許可が必要になります。すでに他社が製造し、市場に流通している化粧品を売る場合は許可や資格は不要です。しかし、自社で化粧品を製造して販売したり、海外から仕入れたりした場合は「化粧品製造販売業と化粧品製造」などの許可が必要。

許可を取得するのは大変、しかし「オリジナルの化粧品を作って売りたい!」と思う方もいますよね。そんなときは、カリテスラボにご相談ください!

カリテスラボは「プラセンタ製造メーカー」ですが、化粧品OEMのご依頼もお受けしております。カリテスラボでは、自社で製造した高品質なプラセンタを使用したオリジナル化粧品開発をしっかりサポート。ぜひ、お気軽にお問い合わせくださいませ。

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