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化粧品OEM工場の
選び方を徹底解説!おすすめの工場を紹介

  1. 2024.8.27

化粧品を企画して販売したい場合、どの工場で製造してもらうのかを決める必要があります。工場によって能力が異なるので、期待するクオリティとボリュームを満たす製造を実現できるかが鍵です。

また、製造コストも重要となり、ユーザーに対して魅力的な価格の化粧品を提供する意味でも、工場選びはとても大切です。では、化粧品OEM工場をどのような観点で選べば良いのでしょうか。

本記事では、化粧品OEM工場の選び方や、選ぶ際に注意すべきポイントなどを徹底解説します。これから化粧品OEM工場を探す人にとって有益な情報が満載ですので、ぜひ最後までご覧ください。

化粧品OEM工場を選ぶ6つのポイント

実際に化粧品OEM工場を選ぶ際には、主に以下のポイントに着目して選ぶのがおすすめです。

  1. 要求する技術や実績を満たしているか
  2. 企画した化粧品と化粧品OEM工場の得意分野が一致しているか
  3. 品質管理体制が充実しているか
  4. 環境に配慮しているか
  5. 海外輸出もサポートしているか
  6. 小ロットにも対応しているか

各ポイントの詳細について、解説します。

要求する技術や実績を満たしているか

より品質の高い化粧品を製造するためには、高い技術力が問われます。よって、事前に決定した化粧品の仕様を実現できる技術力があるかについて、良く確認する必要があります。

化粧品の製造を委託する場合、最初に化粧品OEM工場との間で打ち合わせをおこなうのが一般的です。打ち合わせの段階で要求するスペックを伝えて、それを実現できるかどうかを確認してください。

また、依頼したいスペックの化粧品を実際に製造した実績があるかを事前にリサーチしておきましょう。

企画した化粧品と化粧品OEM工場の得意分野が一致しているか

化粧品と一概に言っても、様々なジャンルがあります。たとえば、スキンケア商品やヘアケア商品、メイクアップ商品などがあります。

自社が企画した化粧品の製造実績が豊富な化粧品OEM工場を選定すれば、理想の化粧品を製造してもらえる可能性が高まります。逆に、実績がない工場に依頼すると、思い通りの化粧品を実現できない可能性があるので注意が必要です。

品質管理体制が充実しているか

化粧品に限らず、製品を市場に提供する際には不良品の流出は絶対に避けたいものです。そこで、品質管理体制が充実しているかはよく確認したいポイントです。

不良品を製造しないようにどのような対応が取られているのかや、不良品流出を防止するための検査体制について、細かく確認してください。また、市場に流出した際の対応をどのようにおこなうのかも確認しましょう。

環境に配慮しているか

昨今、SDGsに関する取り組みに注目が集まっており、環境に配慮した企業に積極的に投資するケースが増えています。よって、環境に配慮している工場かどうかも選ぶ際に重要なポイントとなります。

環境に配慮した工場に依頼することで、自社が環境問題の解決に貢献していることをアピールできるのでおすすめです。

海外輸出もサポートしているか

日本国内だけでなく、海外も意識して化粧品を開発した場合、海外輸出をサポートしてくれる工場かどうかも確認してください。国や地域によって、化粧品に使用可能な成分や必要な手続きは異なります。

既に海外輸出の実績がある工場であれば、販路確保のサポートを受けることもできるのでおすすめです。

小ロットにも対応しているか

化粧品の製造を委託する場合、どの程度生産できるかも確認したいポイントです。これは、多くの生産が可能かどうかだけでなく、少数のオーダーにも対応してもらえるかも確認しましょう。

使用期限がある化粧品の場合、大量生産でコストダウンを図ることは難しく、需要に対して適正量の生産が必要です。そこで、小ロットに対応している工場であるかも重視して選定してください。

化粧品OEM工場の探し方

自社にとって最適な化粧品OEM工場を探す場合、以下の方法で探すことをおすすめします。

各方法について、詳しくみていきましょう。

インターネットで検索する

簡単に工場を探せる方法として、インターネットの情報を活用する方法がおすすめです。「

化粧品 OEM 工場」などのキーワードで検索すれば、多くのメーカーがヒットします。

メーカーのホームページでは、各種情報が確認できるので参考にしましょう。そして、問い合わせフォームが用意されている場合が多いので、不明な点があれば確認しておくことをお勧めします。

OEMの展示会で探す

OEMメーカーが集結した展示会が開催されており、展示会に参加すれば実際にメーカーのスタッフから説明を受けた形でみつけることができます。ホームページから得られる情報はどうしても限られる一方で、展示会では最新の情報をチェックできるメリットがあります。

また、パッケージのイメージについて現物を手にして確認できる点も魅力的です。

ビジネスマッチングサイトを利用する

最近のトレンドとして、ビジネスマッチングサイトを活用して依頼する工場を紹介してもらうケースがあります。どのような化粧品を作りたいという情報を基に、自社のニーズを満たせるメーカーを紹介してもらうことが可能です。

化粧品OEM工場をで製造するまでの流れ

化粧品OEM工場で実際に製造するまでの流れとして、以下のステップを踏む必要があります。

  1. 化粧品OEM工場との打ち合わせ
  2. 試作・容器選定・仕様の選定
  3. 仕様の決定
  4. 見積もり
  5. 試験・各種申請
  6. 製造
  7. 納品

依頼してから実際に納品されるまで、時間がかかる傾向があります。よって、時間に余裕を持ちつつも、スピーディーに製品化できる工場を選べるかがポイントです。

化粧品OEM工場をで製造するまでの各ステップについて、詳しく解説します。

化粧品OEM工場との打ち合わせ

最初のステップとして、利用する化粧品OEM工場を選定します。そして、実際に依頼したい工場をピックアップしたら、化粧品OEM工場との打ち合わせをおこないます。

細かな条件面をすり合わせたうえで、どのような商品を製造したいかを整合してください。そして、方向性が決定したら、大まかにどのようなスケジュールで進めるかを明確にします。

試作・容器選定・仕様の選定

製造したい化粧品の処方を決定した後に、実際に試作品を作成します。そして、どのような容器と包装に関する使用を決定していきます。

バルクと容器の相性はしっかりと確認すべきポイントであり、失敗は許されません。もし、処方した化粧品に対して不適切な容器を選定すると、化学反応が発生して品質を担保できなくなる可能性があります。

よって、容器の選定は非常に重要なポイントです。樹脂製の容器の場合、樹脂原料ベースでの耐内容物特性に関するデータはあるものの、実際に容器として成形された状態のデータは存在しません。

以上から、実証テストを実施したうえで適切な容器を選定する必要があります。

仕様の決定

容器を選定したら、以下を含めた最終的な使用を決定します。

化粧箱などは、ブランドの顔となる部分でもあるので化粧品を適切に保存できるかと同時に、プリントなどもこだわる必要があります。デザインなどについても、:化粧品OEM工場の方でテンプレートなどが用意されている場合が多いです。

自社でデザインを用意する場合は、そのデザインを忠実に再現できるかについて試作品などの提供を受けて確認してください。

見積もり

処方を決定して容器や梱包などの使用を決定したら、概算の見積りを受けます。また、どの程度の生産量であるかも伝えておきます。

基本的に、少量よりも大量に製造した方が1個あたりのコストは下がる場合が多いです。ただし、化粧品によっては使用期限がある場合が多く、大量生産すると使用期限が切れて販売できなくなる場合があります。

よって、自社のニーズを満たした生産量で見積りを取るのがおすすめです。見積りを取得したら、その金額で依頼するかどうかを決定します。

コストが合わない場合、容器や包装で見直すべきポイントが無いかを再検討します。見積りの結果、正式に依頼する場合は契約を結びます。

試験・各種申請

正式に契約を結んだ後に、必要な原料や容器、包材を手配します。同時に、必要な場合は薬事申請をおこなう必要があります。

医療部外品の場合、化粧品と比較して発売までの審査期間が長い場合が多いです。具体的には、処方確定後のデータ分析と申請書作成で2ヶ月程度、薬事申請した後の審査期間に6ヶ月程度かかります。

よって、すぐに製品化できるわけではなく時間に余裕をもって対応する必要があります。同時に、安定性試験と呼ばれる処方した化粧品を容器に入れて以下のような試験をおこなわなければなりません。

各種試験や申請を実施して、初めて製造した化粧品を市場に提供・販売できます。

製造

事前に決定した仕様に基づき、化粧品が製造されます。製造のステップは、主に以下の流れとなります。

  1. バルクの製造
  2. 充填・包装
  3. 製造した製品の検査する
  4. 梱包・出荷

仕様に従ったバルクを製造したら、品質検査を実施します。検査のうえで問題ない場合、容器詰めの作業に移行します。

容器に充填した後に容器に包装して、実際に使用する製品ができあがるのです。そして、充填された化粧品が正常な状態であるかを検査します。

検査については、全数ではなく抜き取り検査が一般的であり、表示内容や容器、バルクに不備がないかを確認します。そして、問題ないと判断された場合は梱包して出荷されます。

納品

製造した製品は、指定の物流ルートで納品されます。工場から出荷した時点では正常な化粧品であっても、輸送過程において落下や温度異常などで不良品となってしまう可能性があります。

よって、どのような物流業者を使用するのかも重要な要素となります。

おすすめの化粧品OEM工場4選

化粧品OEM工場のなかでも、特に以下のメーカーがおすすめです。

各メーカーの特徴やおすすめポイントなどを、詳しく解説します。

カリテスラボ

カリテスラボは、プラセンタ原料や化粧品製造で実績のあるメーカーです。プラセンタを超高圧製法で製造し、高品質で安全な原料・製品を提供しています。

独自のプラセンタ製造技術によって、食品原料や化粧品原料に高い評価を得ているのです。お客様が納得されるまで改良を図り、理想の化粧品を実現できるサポートをおこなっています。

また、低予算でも小ロットの対応が可能であり、より依頼しやすいメリットもあります。

ノーベル化学宏業

ノーベル化学宏業は、多様なニーズに対応した化粧品を、処方開発から製造、充填、仕上げに至るまで自社工場で一貫製造してもらえます。実際に、表示指定成分無添加で植物性原料由来のノンケミカル処方の化粧品を、30年以上前から製造している実績があります。

超微粒のナノ水を活用した浸透性の高い化粧品や、防腐剤無添加で安全・安心を実現する化粧品の製造技術を有しているのが魅力的です。全社をあげてクリーン度アップに取り組むなど、安心して依頼しやすいメーカーとしておすすめです。

中野製薬

中野製薬では、製品の企画開発からアフターフォローに至るまで、充実したサポート体制によりカスタマーサクセスへと導いてくれるメーカーです。創業60年以上の実績があり、プロフェッショナル向け製品としてヘアワックスで有名です。

環境に配慮した活動と厳しい管理基準に従った高品質な化粧品を実現でき、信頼性も高い特徴があります。特に、ロットごとに原料を3年間、製品は5年間保管しており、トレーサビリティ体制も万全です。

出荷品に対する品質保証体制も万全であり、トラブルが発生した際にも安心です。

ミリオナ化粧品

ミリオナ化粧品では、安全性の確認が取れており、証明する書類がある原料であれば支給して製品化も実現できるメーカーです。柔軟に対応してくれるので、ニーズに応じてもらいやすいメリットがあります。

最新の設備と優れた技術蓄積によって、安定した製品を製造してもらえます。さらに、安心・安全を第一として徹底した品質管理により、製品の安定供給を実現可能です。

容器や化粧箱などのデザインやパッケージの提案も受けられるので、より魅力的な製品を実現できるメリットもあります。

最適な化粧品OEM工場をみつけて商品化しよう

自社で販売したい化粧品を実現するためには、いかに適切な化粧品OEM工場を見つけることができるかが重要です。単純に製品化できるだけでなく、いかにお客様に安心して使用してもらえる化粧品を提供できるかがポイントです。

よって、工場を選ぶ際には品質管理体制が充実しているかを良くチェックしましょう。また、技術力の高さなども重視して、適切な工場を選定してください。

カリテスラボは、長年培ってきた知識や経験を活かして、お客様の予算に合った最良のご提案をさせていただきます。化粧品のOEM工場を探しているなかで、不安なことがありましたらまずはお気軽にお問い合わせください。

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