カリテスラボがプラセンタ原料の製造について長期に渡る研究と試行錯誤の結果、独自のプラセンタ製造技術を確立いたしました。
その最大の特徴は、「特殊酵素分解釜によるたんぱく分解」、「超高圧抽出」、「高圧熟成」といった新しい製造工程により、微粒化、微臭化、熟成を究極に施しており、食品原料や化粧品原料に高い評価を頂戴しております。
INDEX
プラセンタたんぱく分解
たんぱく分解の効率化と低臭化を実現
プラセンタの原材料となる胎盤を、酵素分解釜(食品用または化粧品用)でたんぱく分解を行います。これは、プラセンタの主成分であるたんぱくをアミノ酸レベルまで分解するという、プラセンタ原料を造る上で重要な工程となります。
酵素分解釜には当社独自の装置により、振動エネルギーを与えております。これにより、酵素の働きが活発になり、加熱時間を短縮でき、残渣(残りかす)が少なくなります。言い換えれば、胎盤から効率良く栄養分をプラセンタ原料にできるということです。また、加熱時間を短縮できることで、プラセンタ独特の「臭い」の発生を根底から低減できます。(以上、振動エネルギーを加えない酵素分解釜と比較)
化粧品用酵素分解釜
食品用酵素分解釜
プラセンタ超高圧抽出
245Mpa(メガパスカル)という超高圧抽出に成功
「酵素分解釜」でたんぱく分解されたプラセンタ原料を、超高圧抽出機により抽出を行います。
超高圧抽出機内は、245Mpa(メガパスカル)という高圧でプラセンタ原料(粒子)をマッハ4相対速度で斜向衝突させ「微粒化(ナノ化)」します。プラセンタ粒子の微粒化により「プラセンタ臭」の画期的な低減が可能となり、高濃度でも粘度が低く製品への利用範囲が格段に広がりました。
プラセンタ高圧熟成
100Mpa(メガパスカル)の高圧釜で熟成
原材料に高圧加工処理を施すシステムで、世界で最も深いといわれるマリアナ海溝(深さ10,000m)相当の圧力=100MPa(メガパスカル)を製品に加えることが可能なシステムです。
プラセンタ原料を超高圧100Mpa(1,000気圧)の高圧釜で24時間かけることで、常圧(私たちが普段生活している1気圧=0.1MPaの環境)で3年間自然熟成された原料と同等のものに仕上がります。
24時間という短時間で熟成させるため、鮮度を維持することが可能となり、また微生物の発育や増殖を阻止します。
高圧をかけるとどうなる?
密封した中の物質に圧力をかけると、分子密度が高くなります。密度が高くなることで分子が分子同士や壁などにぶつかることが多くなります。分子が多くぶつかるほど、圧力が増して、さらに分子同士がぶつかり合う回数が多くなり、それが増幅すると分子はあらゆる方向へ飛び散ることになります。これが拡散力の強さとなって現れていきます。具体的には、プラセンタ原料に高圧処理を施すと、次のような効果がもたらせます。
プラセンタ原材料の熟成
プラセンタ原料に、100MPs(メガパスカル)の圧力を24時間かけることで、3年間自然熟成と同等の原料に仕上がります。
プラセンタ原材料の劣化防止
高圧をかけることで、鮮度を保ちながら微生物の発育や繁殖を防止します。所謂腐食しにくくなります。
プラセンタ粒子の微小化
圧力をかけることで、通常のプラセンタ粒子より微小化され、解放後、時間と共に元の大きさに戻る特性があります。この特性を利用して化粧品などに使用すると、肌触りや使用感などに目まぐるしい変化が現れます。
自動高圧処理装置
自動高圧処理機内部
自動高圧処理装置
自動高圧処理装置 内部
高圧とは
私たちが通常生活している環境は、およそ1気圧(約0.1MPa(メガパスカル))または1000hPa(ヘストパスカル)となります。高圧とはこの1気圧以上の圧力のことを言いますが、過去からの研究により圧力をかけていくことで物質に様々な変化をもたらすことが確認されてきました。実際100MPa以上の高圧をかけると、物質の変化が顕著に現れます。(100MPaとは世界で一番深いとされているマリアナ海溝と同等の圧力です。)また、100MPa、400MPa、600MPaと強く圧力をかけることで、通常では起こり得ない物質の変性をみることができます。
世界産業に大きな影響を与えた「合成ダイヤモンド」などはこの高圧技術の産物です。カリテスラボでは、自社工場で生産される製品に高圧処理を施し、高品質な製品に仕上げております。
高圧処理での物質の変化
水は通常0℃で氷となりますが、温めた水に1500MPaの圧力をかけると、多結晶の氷ができます。更に2300MPaの圧力下では沸騰した水までもが氷となります。また、-20℃以下でも200MPaの圧力下では水の状態となります。
火に替わる高圧処理
健康を重視する現代社会に於いて、調理・加工食品は、最小限の処理と無添加で保存安定性が高く、しかも高品質で栄養価の高いものが求められています。人類は約100万年以前より食品の調理・加工に「火」から得られる熱を利用し現代に至っております。しかし、加熱した食品は、分子中の官能基が他の官能基と反応して加熱生成物ができたり、有用成分が消失したりするなどの科学的反応が出ます。わかりやすくいうと、熱を利用した食品の製造や加工は保存や衛生面で優れている半面、鮮度や風味、素材の持つ栄養素などが失われてしまいます。
高圧処理を行うことで、たんぱく質や澱粉などを変性(性質が変化する)させることが可能で、しかも化学結合の生成や開裂が無いことで、素材の成分、香り、色や鮮度を保持します。また、大腸菌、サムモネラ菌、ブドウ球菌などの微生物を不活化し(殺菌)、 「熱」では成し得ない高機能な食品加工が可能となります。
高圧処理による非加熱滅菌
食品に超高圧をかけることで、細菌、ウィルスなどを死滅させます。また酵素の活性が低下するので、風味や食感、栄養素が増加します。これは人類の歴史に於いて、食品の調理法を根本的に覆す画期的な食品加工法といえるのです。
牛レバーに大腸菌、サルモネラ菌、黄色ブドウ球菌の細菌を植え付け、各圧力で処理後、残存菌数を計測。105~107CFU/の菌数の場合、大腸菌、サルモネラ菌では300MPa・90分、400MPa・60分、500MPa・30分、黄色ブドウ球菌では600MPa・30分の処理により何れも検出されなくなった。
サルモネラ菌
圧力(MPa) | 時間(分) | 生菌数(CFU/g) |
0(処理前) | 1.0×103 | |
300 | 30 | 2.1×103 |
300 | 30(5分6回) | 検出せず |
300 | 60 | 2.0×103 |
300 | 90 | 検出せず |
0(処理前) | 9.0×103 | |
400 | 30 | 2.5×103 |
400 | 60 | 検出せず |
0(処理前) | 1.0×103 | |
500 | 30 | 検出せず |
黄色ブドウ球菌
圧力(MPa) | 時間(分) | 生菌数(CFU/g) |
0(処理前) | 1.0×103 | |
300 | 30(5分6回) | 6.8×103 |
300 | 90 | 1.2×103 |
0(処理前) | 1.4×103 | |
400 | 60 | 1.0×103 |
0(処理前) | 1.4×103 | |
600 | 30 | 検出せず |
大腸菌
圧力(MPa) | 時間(分) | 生菌数(CFU/g) |
0(処理前) | 2.5×103 | |
300 | 30 | 5.0×103 |
300 | 30(5分6回) | 検出せず |
300 | 60 | 4.5×103 |
300 | 90 | 検出せず |
0(処理前) | 7.5×103 | |
400 | 30 | 2.0×103 |
400 | 60 | 検出せず |
0(処理前) | 1.2×103 | |
500 | 30 | 検出せず |
製品加工設備・施設
全てが自社での設備と施設
カリテスラボでは、自社で製造したプラセンタ原料の供給をはじめ、そのプラセンタ原料を使用した化粧品及び食品製品を製造しています。当工場では、プラセンタ原料から製品化までを全て行っております。
自社工場で特殊製法により抽出したプラセンタ原料(プラセンタエキス)は、原料のまま供給すると共に、食品や化粧品(クリーム、ローション、エッセンスなど)の製品化後、供給したりします。また、プラセンタ臭の低減化と共に粘度が低くなるため、高濃度なプラセンタ原料を使用した場合でも製品への利用範囲が格段に広がりました。
プラセンタパウダー製品への加工設備
自社抽出したプラセンタ原料(エキス)から、パウダー(粉剤)への加工を行っております。
パウダーは、FD(フリーズドライ)とSD(スプレードライ)の2種類を製造し、それを使用した製品化を行っています。プラセンタパウダー(FD、SD)を使用した製品には、主に健康食品製品などに使用されております。
真空釜搬送装置
真空トレー
粉末熱滅菌装置
取り扱いプラセンタ一覧
ウマプラセンタ
1. プラセンタ原液/ウマ 化粧品用(防腐剤:フェノキシエタノール)
商品名 | 用途 | 表示名称 | INCI名 | 構成(%) | 本質 | 機能 | 保証期間 (保存方法) | 包装 形態 | 窒素量 (%) |
プラセンタ原液 10 規格 | 化粧品 | プラセンタエキス 水 フェノキシエタノール | PLACENTAL PROTEIN WATER PHENOXYETHANOL | 14.4 84.9 0.7 | 馬の胎盤から得ら れるタンパク質 | 細胞賦活 | 24ヶ月 (冷蔵) | 1kg | 1.0~1.19 |
プラセンタ原液 01 規格 | 化粧品 | プラセンタエキス 水 フェノキシエタノール | PLACENTAL PROTEIN WATER PHENOXYETHANOL | 1.19 以下 98.11 0.70 | 馬の胎盤から得ら れるタンパク質 | 細胞賦活 | 24ヶ月 (冷蔵) | 1kg | 0.1~0.19 |
2. プラセンタ原液/ウマ 食品用
商品名 | 用途 | 原材料名 | 構成(%) | 本質 | 機能 | 保証期間 (保存方法) | 包装 形態 | 窒素量 (%) |
プラセンタ原液 10 規格 | 食品 | プラセンタエキス 水 | 14.4 85.6 | 馬の胎盤から得られる タンパク質 | 細胞賦活 | 24ヶ月 (冷蔵) | 1kg | 1.0~1.19 |
プラセンタ原液 01 規格 | 食品 | プラセンタエキス 水 | 0.63 99.37 | 馬の胎盤から得られる タンパク質 | 細胞賦活 | 24ヶ月 (冷蔵) | 20kg | 0.1~0.19 |
3. プラセンタパウダー/ウマFD
商品名 | 用途 | 原材料名 | 構成(%) | 本質 | 機能 | 保証期間 (保存方法) | 包装 形態 | 窒素量 (%) |
プラセンタパウダー FD100 | 食品 | プラセンタエキス純末 | 100 | 馬の胎盤から得られる タンパク質 | 保湿 | 24ヶ月 (冷暗所) | 1kg | 13.0~15.5 |
プラセンタパウダー FD10 | 食品 | プラセンタエキス純末 難消化性デキストリン(食物繊維) | 10 90 | 馬の胎盤から得られる タンパク質 | 保湿 | 24ヶ月 (冷暗所) | 5kg | 1.5~2.5 |